【MVP受賞者インタビュー】「嬉しかった出来事を、みんなにも」NOIE IMAISE所属・浅井美沙さんが大切にする、ご利用者様との関わり 

「今回のMVPの受賞は、周りのスタッフの皆さんやリーダーが支えてくれたおかげです。
入社して初めてのリーダーが吉田さんでよかったです。」

そう話すのは、今回一生懸命MVPを受賞したNOIE IMAISE所属の浅井美沙さん。


福祉の仕事は未経験からビジョナリーに入社し、9か月。
前職では、健康・美容商品を取り扱う販売スタッフとして、地域のお客様と日々ふれあいながら、一人ひとりとのつながりを築いてきました✨

そこで培った、老若男女から親しまれるコミュニケーション力と持ち前の明るさを活かし、介護の現場でもご利用者様やスタッフに笑顔を届けています。

そんな浅井さんが日々の仕事で大切にしているのは、目の前のご利用者様を知り、
「その人にできること」を見つけることでした。

そして、そこで生まれた「嬉しかった」「できた」という経験を、自分だけのものにせず周りのスタッフにも伝えていくこと

今回のインタビューでは、浅井さんが福祉の仕事を始めたきっかけから、ご利用者様との関わりの中で見つけた小さな変化、そしてその経験をチームへ広げていく理由についてお話を伺いました。


◾️一生懸命MVPとは

ビジョナリーの採用コンセプトでもある「一生懸命を笑わない」
この考えに基づき、毎月全スタッフの中から「一生懸命MVP」を表彰しています。
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「会社の雰囲気に惹かれて」始まった、福祉の仕事

浅井さんがビジョナリーを知ったきっかけは、友人に勧められて登録していた
福祉専門の求人サイトから届いたスカウトでした。

日々いくつも届くスカウトの中で、返信したのはビジョナリーだけ。

その理由は、写真から伝わってきた「会社の雰囲気」でした。

浅井さん『スカウトメッセージがきたので写真を何気なく見た時に、この会社の雰囲気に惹かれました。
それから施設見学に来たときにも、人事担当者の五藤さんをはじめ、現場のスタッフさんの雰囲気がすごく良くて。
それが、未経験でも介護の仕事に飛び込んだ一番の理由でした。』

実際に働き始めてからは、入社前には想像できていなかったことがたくさんあったといいます。

浅井さん『実際に現場で働いてから介護に対して私自身が持っていた「偏見」みたいなものが、この職場でなくなっていったんです。』

福祉経験がない浅井さんにも、介護・福祉の現場のイメージはぼんやりとあったと話します。ところがビジョナリーではそのイメージを覆す介護現場だったと。利用者様一人ひとりに向き合う支援が行われており、自身も目の前の利用者様にしっかり向き合っていこうと思ったと入社当時を振り返ります。


「知らなかったからこそ」まず、一人の人として向き合った

入社当初の浅井さんは、ご利用者様の障害特性について、まだ十分な知識がありませんでした。そんな浅井さんの姿勢を、リーダーの吉田さんは強みだと感じていました。

吉田さん『もちろん、事前にご利用者様のことを知っておくのは大切なことです。
事前情報にはネガティブなことも書かれているため、そういった情報を受け取ることで「この人はこういう人」というフィルターができてしまうことも実際にあると思うんです。浅井さんは、まず本人を見て、関わって、その中で知っていったんですよね。
そこがすごく良かったんじゃないかなと思います。』

浅井さん自身も、当時を振り返ります。

浅井さん『最初は何も知らなかったからこそ、「この人はこういう人だから」と思わずにまず一人の人として接していたんだと思います。

その上で、過去の情報を知ること。私は、そんな順番で関わりを持っていきました。』


その浅井さんの姿勢が、あるご利用者様との関わりにもつながっていきました。


「外出できるんだ」から始まった、小さな一歩

浅井さんが特に深く関わるようになったKさんは、普段からご自身のお部屋で過ごすことが多い方でした。

施設内の廊下ですれ違ったときに挨拶を交わす程度で、いつもスマートフォンを持って過ごしている姿を見て、浅井さんは「人とあまり話したくないのかな」と感じていたそうです。

そんなある日、他のスタッフから、

「手を出したらハイタッチしてくれるよ」

と教えてもらいました。

浅井さん『教えてもらって、やってみたらハイタッチしてくれて。
「こういうことはできるんだ」って思ったんです。』

さらに、以前の写真を見せてもらうと、そこには外出しているKさんの姿がありました。

浅井さん『Kさんは普段は部屋の中にいることが多かったので、外出している写真を見た時に「外出できるんだ」と思いました。
自分がご利用者様の立場だったら、ただ部屋の中で過ごすだけじゃなくて、何か変化があった方がいいなって思ったんです。』

そこで浅井さんが最初に考えたのは、いきなり大きな外出をすることではありませんでした。

浅井さん『最初から一対一で外出するのはちょっと難しいかなと思い、まずはドライブスルーに一緒に行くことから始めました。

そこから少しずつお店に買い物に行くようになり、月に1回くらいは買い物をするために外に出る機会をつくるようになりました。』

「できるかもしれない」という可能性を見つけ、無理のないところから一歩ずつ。

小さな「できた」を重ねる中で、二人の関係も少しずつ変わっていきました。


「会えてよかった」約2年ぶりの家族との再会

外出支援を続ける中で、浅井さんは訪問介護ステーションAlley-oopとも連携し、Kさんとご家族が再会する機会をつくりました。

ご家族がKさん本人に直接会うのは、約2年ぶりのことで久しぶりの再会に、Kさんもご家族も緊張していたそうです。

浅井さん『お母様もすごく緊張されていて。
でも、実際に会ったときに「会えてよかった」って言ってくださいました。
それを聞いて、私も本当に会う機会をつくることができて良かったなと思いました。』

お父様も、これまでは帰り際などに施設の近くを車で通り、施設で暮らすKさんの部屋の明かりがついているかを気にかけていたそうです。

浅井さん『「元気かな、まだ起きているのかな」って。そんなふうに、ご家族も会えない期間、離れたところからお部屋を見ていたこともあったそうなんです。
ご自宅での生活が困難なことから入院されて、そこからグループホームに入居された経緯もありました。会えない期間が続いていても、ご家族がKさんのことを気にかけていたんだと思います。』

再会をきっかけに、Kさんとの関わりにも少しずつ変化が見られるようになりました。

以前より笑顔が見られるようになり、会話の中で言葉を返してくれる場面も増えていきました。

また、外出の際「いくらまで買っていいですか?」と、自分から尋ねてくれることも。

小さな変化の一つひとつが、浅井さんにとって嬉しい出来事でした。


「ありがとうございます」その一言が、何より嬉しかった

そんな日々の中で、浅井さんにとって忘れられない出来事がありました。

Kさんは、歯磨きが少し苦手だったそうです。

そこで、訪問介護ステーションAlley-oopの協力を得ながら、歯磨きができたらシールを貼る「シールシート」を用意しました。

シールがいっぱいになったら、Kさんが欲しいものを買いに行く。

そんな小さな目標を決めて、毎日少しずつ取り組んでいきました。

そして、ついにシールが全部たまった日。

浅井さん『目標達成したので、「今日は本人が欲しいものを買いに行こう」と、外出支援に出かけました。』

買い物を終え、帰宅する車の中。

そこでKさんから、初めてこんな言葉が届きました。

「ありがとうございました。」


浅井さん『もう、すごく嬉しくて、運転しながら涙を堪えるのに必死でした(笑)』

その一言は、浅井さんにとって、これまで一緒に積み重ねてきた時間がつながったように感じる瞬間でした。

浅井さんがKさんに真摯に向き合う姿勢が、ご本人にもしっかりと伝わったからこそ生まれた「ありがとう」。

その一言は、浅井さんにとっての喜びだけでなく障害福祉の仕事ならではのやりがいや楽しさを実感し、支援者としての経験を一つ積み重ねる瞬間となりました。



嬉しかった出来事は「みんなに伝えたい」

浅井さんはその嬉しかった経験を、自分だけの「嬉しかった」で終わらせませんでした。

スタッフにも、「こういうことがありました」と共有したのです。

それが、吉田さんが浅井さんを今回、一生懸命MVPに推薦した大きな理由の一つでした。

吉田さん『普通だったら”ありがとうって言ってもらえて嬉しかった”で、本人の中だけで終わると思うんです。

でも、浅井さんはそれを自分だけの成功体験にしなかった。

「こういうことがありました」って、みんなに共有してくれて、自分が経験したからこそ分かることを、他のスタッフにも伝えてくれた。

僕の言葉ではなく、浅井さん自身の経験を伝えてくれたこと。
そこがすごくいいなと思いました。』


自分が経験したことを、自分だけの「嬉しかった」で終わらせない。

その経験をチームで共有することで、別のご利用者様との関わりにもつながっていくかもしれない。
それが、浅井さんの”一生懸命さ”でした。


「これって、私の自己満足じゃないかな」

一方で、浅井さんはいつも「自分の支援が正しい」と思っているわけではありません。

ご利用者様のために何かをしたいと思うからこそ、自分自身に問いかけることがあります。

浅井さん『この作業は、私は良かれと思ってやっているけど、これって私の自己満足じゃないかなって考えてしまうことも多くあります。

この作業も、少しサポートすればあとは自分でできるのに、私がやっちゃっていいのかなと思うことがあるんです。』

「やってあげる」のではなく、「できること」を増やす。

そのためには、あえて待つことも必要だと考えています。

浅井さん『全部やってあげるんじゃなくて、待つというか。

その時間が、もしかしたら、その人ができることにつながっていくかもしれないから。』

浅井さんが大切にしているのは、自分が「してあげた」という結果だけではありません。

目の前のご利用者様を見ながら、その人ができることを見つけ、できることを少しずつ増やしていく。

そんな浅井さんの考え方には、福祉の仕事を始めるよりも前から、身近なところで感じてきた経験がありました。

実は、浅井さんには自閉症のある弟さんがいます。

浅井さん『幼いころは、すぐどこかに行ってしまうし、本当に大変だった記憶があります。両親のおかげで「弟ばかり……」みたいな気持ちになったことはないのですが、できることを全部私たちがやってしまうのは違うんじゃないか、という気持ちはありました。

弟は今は一人暮らしをして自立した生活を送っています。障害があっても、できることはたくさんある。
それを広げていくことや、見つけることが支援者の仕事なのかなって。
そういう考え方は、弟が教えてくれたのかもしれません。』

一人ひとりのできることを探し、可能性を広げていくということ。
浅井さんがご利用者様との関わりの中で大切にしていることは、弟さんと過ごした中で感じてきたことと、どこかつながっていました。


「浅井さんがやっているなら、自分もやってみよう」と思ってもらえる人に

ご利用者様との関わりだけではなく、浅井さんはスタッフ同士のコミュニケーションも大切にしています。

吉田さん
『浅井さんは、スタッフの誕生日会を呼びかけたり、スタッフとのご飯会を企画したりと、仕事の中だけではなく、スタッフ同士が自然に話せる時間を積極的につくってくれています。
同じチームのスタッフからも、
普段から「浅井さんとご飯に行きました
」「浅井さんとこんな話をしました」と、自然と名前が出てくることが多いんです。』

普段から周りを気にかけ、自分から人とのつながりをつくっていく浅井さん。

そんな姿を見てきた吉田さんが、これから浅井さんに目指してほしいと話すのが、
「浅井さんがやっているなら、自分もやってみよう」と、周りの人が一歩踏み出すきっかけになれる存在です。

そして、その先には、

「浅井さんがやっているなら、自分もやってみよう」
「浅井さんのために、こうしてあげたい」

と、周りの人から自然と思ってもらえるような存在になってほしいという期待があります。

その存在感は、すでにNOIE IMAISEの中だけにとどまりません。

他の事業所のスタッフからも、浅井さんの名前が話題に上がることがあるそうです。

吉田さん『どの拠点に行っても、「浅井さんっていいよね。うちの施設にも来てほしい」って褒められるんです。

だから、それは無理ですって、僕から丁重に断っています(笑)』

浅井さん『他の施設に行く機会があると、NOIE IMAISEで関わる以外のさまざまな障害特性を持つご利用者様やビジョナリースタッフの方に会うことができるのでとても勉強になります。』

自分から周囲に働きかける。
自分の経験を周りに共有する。
そして、気づけば周りの人からも名前が挙がっている。

浅井さんの「一生懸命」は、日々のご利用者様との関わりだけではなく、少しずつ周囲の人とのつながりにも広がっています。


「ここに来てよかった」と思ってもらえる場所に

「わからないことしかなかった」という状態から始まった浅井さんですが、今では、NOIE IMAISEで実現していきたいことがあります。

浅井さん『毎月開催している施設のレクリエーションをもっともっと充実させたいと思っています。

ご利用者様の誕生日会やIMAISE合同での食事会など、NOIE IMAISEのみんなで楽しめる時間をつくることにも挑戦していきたいですね。』

そして、目指しているのは、ご利用者様だけではありません。


浅井さん『ご利用者様にも「ここに来てよかった」ご家族にも「ここに預けてよかった」って、安心してもらえるような場所にしたいです。』


目の前のご利用者様を知ること。

「できること」に気づくこと。

小さな一歩を一緒につくること。

そして、自分が感じた「嬉しかった」を、周りにも伝えること。

浅井さんが仕事の中で積み重ねてきたのは、特別なことばかりではありません。

「ハイタッチができた」

「外出できた」

「家族に会えた」

「ありがとうございました」と言ってもらえた。

そんな一つひとつの出来事を大切にし、その経験を自分だけのものにしない。

「自分が嬉しかったことを、みんなにも」

その姿勢が、浅井さん自身の「一生懸命」であり、周りのスタッフが一緒に頑張りたくなる理由なのかもしれません。


次回のMVP受賞者インタビューもお楽しみに✨

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