前回の記事では元気印荒牧さんの“入社〜産休“までをお届けしました。【 笑顔の裏に隠された苦悩Vol.1】Vol.2ではビジョナリー歴が長いからこそのキャリア形成の悩み、家庭と仕事の悩み、そして悩みから自身を解放し新たな挑戦に一歩踏み出すきっかけを作ってくれた人物、荒牧さんが全スタッフに伝えたいことなど盛りだくさんの内容になってます😊それでは育休、産休含め10ヶ月のスピード復帰後の荒牧さんの様子をどうぞー!!『仕事ができる環境を家族がつくってくれた』復帰ができたのは母も主人も、“仕事をしているあいかは楽しそうだから“ととても協力的だったから。家族に助けられながら自分の好きな仕事ができる恵まれた環境に感謝する日々。そして子供へは早くから保育園に通ってもらうことになるので申し訳ない気持ちと、その分一緒にいる時間は愛情を目一杯注いでいこうと心に決め毎日仕事に向かいました。 『制限という現実に苦しむ』ここからが長ーい長ーい低迷期の始まりです(笑)これまで自由に仕事してきた私は時間に縛られるということが全くありませんでした。よく言えば気が済むまで仕事に向き合えましたし悪く言えばメリハリのない働き方をしていたのかもしれません。ただ、10年以上目一杯やっていたものに制限ができることは私にとってはとても苦しかったのです。一番人手が必要な時間に働くことができないことに、申し訳なさを感じ、もどかしい日々が続いたのです。 ーー育児と仕事の両立は、多くの女性に共通する課題と感じますが、荒牧さんも例外ではなかったのですね。仕事への想いと責任感が強い荒牧さんにとって、育児に比重を置くことができないことにもどかしさを感じていたのですね。改めてお聞きすると、根っからの仕事人間ということが伝わってきます。『信頼できる人が戻ってきた』そんなもやもやと闘いながら、こんなにも中途半端ならもういっその事、辞めてしまおうかな・・・と弱気な時期に出戻りでみなみが戻ってきました。信頼できるメンバーが帰ってくるのは、気持ち的に楽になりましたし少し余裕ができました。産休明けの1年半後くらいから、勝手に申し訳なくなり、勝手に卑屈になっている自分に嫌気がさし、もう一度自分の役割を明確にし真っ直ぐ頑張りたいと思い始めました。『板垣さんからのスカウト』先日のTIMESでも取り上げられていたように、現在教育チームが研修制度にかなり力を入れています。【教育チームの研修制度について】そこで板垣さんが“介護技術の面で力を貸してほしい“と私に声をかけてくれたのです。普段は自信満々に見えると思いますがこう見えて全く自信がないんですよ(笑)うやむやにしていると飲みの場でも今後私にどのように活躍してほしいかという話が永遠に続き・・・(笑)自分のキャリアデザインを見つめ直し、更には自分がこの先会社に何が貢献できるだろうと考えるきっかけを与えてくれました。次第に自分の中でぼんやりとしていた今後のキャリアを鮮明に描くことができたのです。『同級生が更なる追い風に』とは言ってもそんなに簡単に自信が持てるはずもなく。そんな時は小学からの同級生、木村ゆかりさんの存在が大きく影響しました。彼女は私の紹介で半年前にパートとして入社し、12月から正社員として勤務しています。仕事中の彼女はとてもイキイキしており、入社したばかりの彼女が忘年会の運営チームに抜擢されたり、週報で周りのスタッフに良い影響を与えてくれたり。そしてそれは私自身にも良い影響でしかなくて。嫉妬とかではなく素直に嬉しい気持ちと、心から仕事を楽しむ彼女を羨ましく思いました。燻り続けた私ですが、自分もまた輝ける場所が欲しい、掴み取るぞ、負けてられないとギアを入れてくれる存在だったのです。紹介した自分が霞んでいたらあかんやろー!ってね(笑) 『決まってからは早い!』研修講師をやるとなってからはトントン拍子で話が進み、あっという間に先日の新人研修の技術講師を務める日がやってきました。結果的にすっごく楽しかったし、自分の役割はこれだ!と自負することができました。自分の得意を活かし、今後ビジョナリーで活躍する新人スタッフに還元できる。そしてその技術が利用者様に還元され、支援の質が担保される。自分の講義を通して巡り巡って会社の評価にも影響が出てくると考えた時に、もうこれはやるしかないと更に気合いが入りましたね。なんだか久しぶりに120%満たされ、仕事を心から楽しむ感覚を取り戻したのです。チャンスを与えてくれた板垣さん、サポートしてくれた伊豆田さん、支えてくれたスタッフ、講義を楽しいと受講してくれた新人のみなさん、本当にたくさんの方に感謝しています。『私が一番伝えたいこと』今後講義を重ねると共にスタッフの皆さんがより実用的な技法や知識を習得できるようブラッシュアップは必須です。とはいっても私が一番伝えたいことはとてもシンプルで。技術や知識の前に愛を持って利用者様に接してもらう、家族ではないけれどビジョナリーが運営する建物に住まわれている利用者様は自分たちが一番近い存在という自覚を持ってもらうということ。ここってビジョナリーがスタッフに目指してほしい『出会ってよかった人』に直結してくると思うんです。そこの基盤を介護技術研修を通して伝えていくのが自分の役目だと思っています。