現在THE C OKUCHOとWeeW OKUCHOを兼務し介護現場での実績を積みながら、実業団入りを目指す鷲見さん。介護の世界に飛び込んでから既に3ヶ月が経ちましたが、その間、どのような心境で日々仕事に取り組んでいるのでしょうか。また、消防士を辞め違う道を選んだいきさつや今後の目標についてもお聞きしてきました!!!■28歳でHIDAMARIGROUPに入社し、一般的にはキャリア的にも収入的にも安定してきた時期の転職だと思いますが、どういった経緯で転職を決意されたのですか? 7年間消防士、2年間ジムにマシンを設置する仕事をしていました。高校で進路を考えている時に、2年で卒業できる学校を探していました。勉強が嫌いだったので大学や短大への進学は考えておらず、結果、パティシエの学校か救急救命士の学校かの2択になりました(笑)卒業後は救急救命士の学校に行くなら消防も受けてみたら?と先生にアドバイスをもらい消防を受けました。合格したのでそのまま消防に。そこから7年間消防士として勤務しました。救助隊(消防の中でも救出のエキスパート)として勤務し日々の業務に加え、年に一度開催される消防士の技術を競う全国大会での入賞を目標に日々努めていました。ところが、ある年から全国大会が開催されなくなり完全に目標を見失いました。目標を失うと同時に、今後の自分を考えることが増えました。上の人を見ると消防士としての天井はある程度見えていたことから、このままでいいのかと感じるようになったことにプラスして、これまでの人生の中で自分の行動範囲が狭すぎることに気がつきました(笑)小学、中学、高校、就職まで全て同じ学区内で過ごしてきましたがこのタイミングで、岐阜を出て新たなことに挑戦しようと決断。“東京か大阪に出る”ことを第一条件に就職先を探し、パーソナルトレーナーの就職が決まり大阪に引っ越しました。しかし、ちょうどコロナ禍真っ只中だったこともあり大阪への引っ越しが完了している状態で、3、4ヶ月就職が伸びたのです。そして就職できる時期の明確な保証がない期間が続き、新たな職場を探しました。次の仕事はジムへマシンを設置する仕事で全国を飛び回っていました。トレーニング界では有名な会社で、名の知れた選手やその業界のトップの方々がレセプションに来訪されたり、それなりにやりがいを感じながら仕事をしていました。消防士の頃、目標を見失ってからトレーニングを真剣にやり始めていたのでその環境には感謝していました。2年程経った頃、プライベートな事情で岐阜に戻ってくることとなり、こちらに戻るタイミングでHIDAMARIGROUPに就職しました。■なぜHIDAMARIGROUPを選んだのですか?実は消防士を辞めたタイミングでHIDAMARIGROUPへの入社を考えたこともあったのですが、どうしても岐阜から出たかったので一度見送りました。ただ、岐阜に戻ってきた時には必ずここで働くと決めていました。 ■トレーニングを始めたきっかけは?トレーニングは元々していたのですが、ただただジムに行っていたという感覚で追い込むことはしていませんでした。先程、消防の全国大会がなくなり目標を失ったと話しましたが、その後フィットネスの大会に出るという新たな目標を設定し本腰を入れトレーニングを始めました。2020年から大会に出るようになり今までに計3回大会に出場しています。HIDAMARIGROUPに入社した理由の一つにトレーニングに集中できる環境が整備されているというところもあるので今後実業団入りも目指していきたいです。大会で勝てずに出場を辞めてしまう人が8割9割だと思いますが、僕は勝ちたい。勝つまで続けたい。まずは今年の8月20日に行われるAPF VISIONARY CUPで結果を出せるよう集中したいとおもいます。 ■不安に思っていた介護の現場には慣れましたか?また、消防士として培ってきた経験が活きることはありますか?救助隊として長く勤めていたので、緊急時は割と落ち着いて対応できるかと思います。といってもまだまだ障害分野での知識は浅いので日々勉強していきます。また環境整備についてはとても厳しく当時の習慣が身についています。今までの経験がプラスに働くことが多くあります。また不安が大きかった介護の現場仕事は、とても楽しいです。利用者様に起こる問題に対しての原因を探し、それについての対策を考え、実行。実行したものに対して評価をしていくというPDCAサイクルを回し続け永遠に考え続けられるということに楽しさを感じています。一つの問題が解決したらまた次の問題がでてくることや、一瞬で答えが見つからないのが介護の魅力なのではと思います。HIDAMARIGROUPに入る前は高齢者介護のイメージしかありませんでした。実際に支援に入り、身体障害、知的障害、精神障害、さらには強度行動障害の利用者様と関わり、福祉のイメージが新しいものになりました。入社時は現場に入る際、ガチガチに構えすぎて利用者様に気を使わせてしまっているなと感じることもありました。時間が経つにつれコミュニケーションがとれるようになり、お互い自然体に関わりをもてるようになってきたと思います。文字盤を使われる利用者様の支援では最初は文字盤を指すスピードについていけず、『もう一度お願いします』と何回も繰り返し伝えてもらっていたのがいつの間にかスムーズに読めるようになったり。支援中の小さな成功体験を積み重ね自分のやる気に変換しています。少しの成長でも自分を褒めて喜ぶ過程を大切にし、楽しむことを忘れずにいたいです。 ■現在2部署を兼務されていますが、特徴の差異に苦労されることはありませんでしたか?部署を兼務する分、関わる利用者様の数は増えるので障害特性やADLなど細かな部分の把握や介護技術の面で少し時間を要しました。が、兼務しているからこそ、多くの利用者様と関わることができているので多様な障害特性を知るという意味でプラスに捉えています。兼務の為、既存のスタッフより利用者様と関わる日数は少なくなります。しかも新人。少しでも早く利用者様との関係値を築くために詰所にいる時間を極力減らし、フロアで利用者様と同じ空間で過ごす時間を長くしました。一緒に過ごす時間をつくることと丁寧な関わりを心がけた結果徐々に利用者様に変化がみられました。初めて現場に足を運んだ日に利用者様が大きくパニックを起こされました。初めて見た光景に最初は驚きましたが、“怖い”とか“嫌だ”とかそういう感覚になることはありませんでした。むしろ初日に利用者様のそういった一面も見ることができて良かったと思いました。現場のことはなにもわからなかったですが、相手のタイミングを待つことや、彼らなりのペースに寄り添うことを大切に今後関わり持っていきたいなと思いました。 ■手本とするスタッフはいますか?又、今後の目標はありますか??知識0の状態でのスタートだったので、先輩たちの支援方法を見て学んでいきました。WeeWでは尾田SLの同行につくことが多く、僕が疑問に感じたことに対してのアンサーを必ず出してくれるので納得して次に進むことができています。また、尾田SLとTHE C OKUCHOの野村Lは僕と同い年で一つの部署を任されています。同い年の方が精力的に動かれている姿にとても刺激を受けますし僕も早くサブリーダー、リーダーと責任のあるポジションに就きたい。責任があると更にクオリティの高い仕事ができると思いますし会社から求められるものも今の立場とは違ってくると思います。1日でも早くそのポジションに就き、今とは違う景色を感じていきたい。どのタイミングでチャンスがくるかわからないのでそこに向け動いています。知らない業務については教えて欲しい、やらせてほしい、同席させて欲しいなど、自ら発信することを心がけています。実業団入り、現場での昇格、双方叶えられるよう継続的に努力していきます。