みなさんこんにちはー!前回の記事ではビジョナリー独自の研修についてご紹介いたしました!前回はメンタルコーディネータの斎藤先生によるアセスメント力UP研修。相手の本質を引き出す力が高まる研修でしたね。そして、それだけでは終わらないのがビジョナリー!!!6月に行われたのはなんと護身術研修!!!!護身術って何!?!?!?と思った方いらっしゃいますよね?絶対いますよね!?笑ビジョナリーでは重度の障害をもつ方々の受け入れを積極的に行っています。受け入れを行う背景には、障害福祉サービスを16年間運営する中で本当に困っている方々、ご家族を救いたい、居場所を提供したいという丹羽社長の強い想いのもとから重度の障害をもつ方々の受け入れを行っているのです。ただ、想いが強いだけでは受け入れが難しいのが現実。重度の方々を受け入れることは様々なリスクが伴うことも視野に入れなければなりません。そもそもの施設の環境面、セキュリティ面、利用者様の安全の確保、そしてスタッフの安全の確保などなど。その中の、利用者様、スタッフ双方の安全の確保に着目した研修が今回の護身術研修。では実際にどのような研修が行われたのか。レポートしていきます!今回の外部講師は、日本屈指の武道家であり護道のスペシャリスト廣木道心先生。廣木道心先生は知的障害のある息子の父親でもあることから、育児の中でパニックを起こした我が子を傷つけることなく、自身も傷つくことなく誘導し、落ち着かせる術を身につけていました。この経験をもとに、自身の護道の知識と技術を掛け合わせ、福祉や日常の介助に活かす技術の開発を行っています。そして、「自他護身」という新しい理念を生み出し、実際に福祉業界で働く方や障害のある子を持つ親御様に技術を提供しています。現在は国際護道連盟・宗家として、護道の持つ「自他護身」の術理と技術を通じ、自他を思いやることのできる共存社会の実現に向けて活動しています。技法を広めて使い続けてもらうことが目的ではなく、技を使わないようになること(不必要な状態でも障害をもつ方が落ち着いて生活できること)を目指しています。ーーーでは実際に、パニックにより自傷や他害、破壊行為など興奮してしまっている状態の相手をどのような方法で静止する状態へ促しているのでしょうか。廣木先生『これは護身術ではありません。相手は「敵」ではないので、相手との関係性を崩さないために、相手を自分の子供のように思いお互いを傷つけないために行うのです。障害のある人にパニックや問題行動が起きた時には、まずは相手の心のサインを読み解いていくことが大切です。例えば問題行動の前にできることはアセスメントやモニタリングなどが挙げられます。ですがそもそも今までの対応が誤学習となっていた可能性もありますよね。様々な要素によってパニックや問題行動は引き起こされたということを想像するのです。』 廣木先生『パニックになってしまうと脳がサバイバルモードになってしまう。その状態の相手を言葉で落ち着かせることや、言いくるめることは難易度が高いです。自閉症や発達障害など障害のある方は、聴覚情報よりも視覚情報が優位となることは皆さんご存知だと思いますが、暴れたりパニックになってしまう姿を前に、冷静で居られないのは当たり前なのです。ですが不思議なことに、周りが落ち着いているとパニックになっていたはずの利用者様も落ち着いてくれます。』↑体を揺らし、緊張で強張る体を緩めていくーーー相手を傷つけず、そして支援者の身を守りながら静止の状態へ促す方法を実演していただきました。「相手を包み込むように体を揺らし、緊張で強張る体を緩めていく。」と静止後、相手を包み込むような実技も見ることができました。私たちもハグや抱擁、握手などで緊張がほぐれることって実際にありますよね。ハグがもたらす効果として安心感や幸福感、リラックス効果などがあげられますが、人と人が触れ合いによってもたらす効果は障害福祉でも大いに活用できるテクニックですね。実際に研修に参加したスタッフからは、「コツを掴めば実践で使えるものばかりで介護現場でも活かすことのできる技術を伝授していただきました。」「行動障害のある方との関わりは正直なところ怖いと思ってしまう方もいると思います。自分も初期はそうでした。ですがこの研修で、護道を知れば安心して対応できると思った。機会があればまた参加したいです!!」と感想をいただきました。介護現場で即使える技術を学べ、そして強度行動障害とは?を改めて考え直す研修となりました。即実践できるということもあり、真剣な面持ちで研修に参加するスタッフたち。そして廣木先生による研修は今後も定期的に行われるそう。今回参加できなかったスタッフの方は是非次の研修を受けてみてくださいね!!広報では今後も追っていきますーーー!!それでは次回のTIMESもお楽しみに〜✨