マッチョ介護士の所属する実業団7SEAS(セブンシーズ)でフィットネス実業団7SEAS FITNESSの選手として活躍している、立見北斗さん。現在、宣伝本部に所属し愛知県名古屋市の本社にて勤務しています。約2年前、入社前のインタビューでは「弱点がない」そんな鋼のような強さを見せた立見さん。しかし今回のインタビューは、そんな彼の印象を大きく塗り替えるものとなりました。📎以前のインタビューはこちら⬇︎・社員インタビュー『海上自衛官が選んだ新たな道はマッチョ介護士』Vol.1・社員インタビュー『海上自衛官が選んだ新たな道はマッチョ介護士』Vol.2未経験から飛び込んだ、障害福祉の現場ーーー立見さんが福祉の現場で勤務していた頃のお話から伺っていきたいと思います。福祉未経験で入社され、実際に障害者グループホームで働いてみていかがでしたか?正直僕は、入社前の見学や面談の中でいろいろなお話を伺っていたので、「大変だ」ということは覚悟も想像もした上で入社しています。ですが実際に“支援する側”として現場に立つと想像以上に思い通りにいかないことがたくさんありました。ーーー覚悟を持って飛び込んだ世界。現実は考えていた以上に難しいものだったのですね。特に印象に残っていることはありますか?僕が初めて施設で対応させていただいた利用者様のことを、今でもよく覚えています。その方は自閉症で、障害区分もかなり高く、強度行動障害のあるご利用者様でした。施設へ入所した当初は、支援がなかなかはまらず、試行錯誤の日々が続きました。そんな大変な中でも、時折見せてくれる彼の笑顔に元気をもらい、癒されていました。一朝一夕ではいかない支援の構築には時間がかかりましたが、毎日顔を合わせて行くうちに少しずつ落ち着いて生活できるようになり、今では施設の中でいい意味で目立たない存在になりました。支援を通して、ご利用者様が穏やかに暮らせる環境を整えることができたのだと感じています。また別のご利用者様も知的障害・精神障害のある自閉症の方で、これまで受け入れ先が決まらず、さまざまな施設を転々としていたご利用者様がいました。思ったように支援がはまらず、だんだんと「この方が不安定になってしまったのは、自分の対応のせいなのではないか」と、自分を責めてしまうことが多々ありました。もちろん、不安定になってしまった事象について振り返りを行う中で根本的な原因を突き止めるということは支援の構築においてとても大切なことです。ただ、なかなかうまくいかない日々が続き「こんなにも思い通りにいかないのか」と正解が見えない日々が続きました。障害者グループホームNOIE TSUCHIURAに入所し、そんな日々の中でもこれまで居場所がなく転々としてた彼女にとっては、NOIEは本当に「あなたのいえ」——居場所になっていたと思います。ご家族や関係者からも「ここまでやっていただいたのは初めてです」という言葉をいただき、ご家族様からの感謝の気持ちと、ご利用者様の笑顔から僕はこの仕事の確かな「やりがい」を感じていました。障害区分が高く、なかなか他の施設では受け入れてもらえないという利用者様についての相談は、僕が思っていた以上に多くあり、社長が話していた社会課題を、身をもって痛感したと同時に「これが、会社の果たすべき役割なのだ」そう強く実感しました。未経験で入社される方が実は半数のビジョナリー。立見さんも入社して約半年、障害福祉の「むずかしさ」、そして「やりがい」、「社会的に果たすべき役割」を感じたのですね。しかし立見さんが”うまくいかなかった”そんな風に感じたのは、支援以外の面でした。人の上に立つということ。初めての「挫折」ーーー入社し、現場で働く経験からは”福祉の本当の魅力・社会的な価値”を知っていった立見さん、そんな日々の中で施設の責任者であるリーダーも任されていましたね。はい。入社してしばらくしてから施設の責任者である”リーダー”という立場を任せていただきました。実はこれまで、こうやって責任者として先頭に立ってきた経験がなかったのでリーダー業務は初めての経験でした。ーーーそれは意外です。前職でも隊をまとめていたのかと。。幼い頃から打ち込んでいた空手は個人の競技、そして前職の海上自衛官は階級が上がれば責任者のポジションにつくこともありますが、僕が配属されたチームでは一番若く、年功序列の縦社会の中でリーダーとして先頭に立つ経験をすることはこれまでありませんでした。そんな中で初めて任されたリーダー業務。これまで挫折を経験したことのなかったあの頃の自分には、未経験の福祉という仕事でも、「自分ならできる」という根拠のない自信がありました。空手では負けることはあっても「また次頑張ろう」そんな風に切り替え、負けることもさらに上を目指す糧にすることで強くなってきましたが、リーダーとして施設の運営、ご利用者様の暮らす環境を整えること。日々目の前のことで精一杯だった僕は、この時初めて「挫折」を経験しました。日々起こる想定外のトラブルの対応に追われていた僕は、リーダーとして、まだまだ未熟だったがゆえにスタッフの皆さんが困っていることもわかった上でもスタッフさんへの育成、関係構築といった面では手が回らずにいました。スタッフの皆さんの最初の勢いがだんだんとなくなっていき、さらにはそんな状況を見かねて人が離れていく、ということ。スタッフのマネジメントに関して全く手が回っていなかったのです。そんな自分の弱さを痛感した時、”もう現場では働けない”そう感じた僕は、マネージャーや社長にもそのことを相談させていただきました。丹羽社長からは「現場だけが福祉の仕事ではないし、ビジョナリーには様々な部署がある。そういう選択肢がある会社にしていきたい」といった前向きなお言葉をかけていただきました。また、福祉の魅力を伝える側の”広報”をやったらどうかとのお話もしてくださいました。マネージャーの小森さんはすぐに茨城に駆けつけてくれ、現場のスタッフを支えてくださり、長沼さんはサービス管理責任者としてご利用者様の支援の再構築を一緒に考えてくれました。茨城県という、施設数の多い愛知県からは拠点の離れたこの地で、気付かぬうちに孤独を感じていた僕にとって、皆さんが来てくれたことが何よりも心強く、ただそこにいてくれるだけで、みなさんの存在にとても助けられました。一方で、社長から言われた「現場だけが福祉の仕事ではない」というお話に、「現場を離れることが正解なのか」と、悩むこともありました。悩み考えた上で”違った形で会社に貢献できることがあれば”と思い、決断することができました。ーーー立見さんが広報に来るまでにはそんな経緯があったのですね。私たち広報としても立見さんが来てくださったという存在はとっても大きく、この1年で活動の幅が広がったと感じています。実は「立見さんが来てくれたらいいね。」と広報の中で来期の動きを考えるタイミングで話していた直後の異動のお知らせだったので、何かが巡り合わせてくれたのかもしれません。そうだったのですね。「広報としてもマッチョがいてくれたら嬉しい」というお話は聞いていたので、僕の名前をあげてくださっていたことには、運命を感じずにはいられません。笑「隣の芝生は青く見えていた」ーーーそんな運命に導かれ、広報へ異動した立見さん。2月でちょうど異動して1年です。この1年間を振り返っていかがでしたか?この1年は本当にあっという間でした。茨城県から愛知県へ引っ越してきて、これまでと全く違う環境の中で働かせていただき、まず一つは、現場から見ていた広報・人事・管理部の皆さんの印象が180°変わったことです。これまで現場で働いているときには”広報=キラキラ”している。そんな風に感じていたんです。でもこの1年イベントや学校への授業・SNSを担当させていただき、イベントでは、一から自分たちで設計するだけでなく、イベント自体もトラブルなく終えるための準備がこんなにも大変だなんて、知らなかった。現場から異動して感じたことは、隣の芝は青く見えていただけだったということでした。またもう一つは、広報のみならず、人事の方やバックオフィスを支える管理部スタッフのみなさんも、見えないところで”こんなにも戦っているのか”と、本社で皆さんの姿を見ていてさらに実感しました。ーーーこれは、現場から異動した立見さんならではの視点ですね。現場スタッフ以外にもビジョナリーで働く様々な部署のスタッフがそれぞれのフィールドで日々戦っているのだということ。立見さんは担当しているSNSで、ダンスやネタ系の動画など色々なことに挑戦されている姿が印象的ですが、立見さん自身はどんな想いでやっているのでしょうか。社会全体がSNSの広がりや活用が広がっている中で、SNSの中では主に中高生や若い世代に人気のTikTokでは、実は見てほしくないような恥ずかしいこともしています。今ではすっかり慣れてきましたが最初は本当に撮影も慣れなくて。。(笑)僕自身もジムや、食事をする場所を探す時にも活用するくらい身近な存在のSNS。TikTokでは、福祉に興味がない、ビジョナリーを全く知らない人が見ても「面白い、ついつい見てしまう」とクセになるような発信を心がけています。マッチョ介護【公式】TikTokーーー「こんなマッチョ彼氏は嫌だ」など、投稿を楽しみにしてくれコメントをくださる方もいますよね。そうなんです。クセになる、もっとみたいと動画を見てくれているうちに福祉や会社にも興味を持ってもらえたら嬉しいですし、自分でも投稿前に第三者目線で必ず見て、この動画が「面白い」と思えるかを大事にしています。また、トレーニングが好きなマッチョが見て共感できるかどうかという”マッチョの目線”も大切にしています。これは言い過ぎかもしれませんがマッチョで広報の僕は唯一無二の存在だと思うので、僕にしかできないことだと感じています(笑)現場での挫折、広報としての挑戦。経験を通して感じたありのままの言葉を伺いました。しかし彼には、もう一つの顔があります。それはフィットネス実業団「7SEAS FITNESS」の選手として、結果を背負って戦う姿。インタビューコラム後編では、実業団選手・立見北斗としてのこれまでと、そして挑戦し続ける未来の姿に迫ります。