みなさん、こんにちは〜!先日、こちらの記事でご紹介した福祉のプロが各施設の課題を解決していく取り組み。8月に尾道を取材した後、大きな成果が出始めているとの情報をキャッチしました!今回のTIMESでは、このプロジェクトが今後様々な拠点へも展開予定であることから、課題解決の成功の秘訣や実践内容を深掘りしていきます。現在、課題に直面している方々にとって解決のヒントになれば幸いです✨今回お話を伺ったのは、NOIE ONOMICHI所属:細谷さん(左)福祉事業本部の教育担当:伊豆田さん(右)のお二人ーーー福祉のプロ、山口先生や伊豆田さんが各施設を来訪して課題のある利用者様のよりよい支援方法の提供を目指していくこの取り組みですが、NOIE ONOMICHI訪問後はこの課題に対してどのように対応していきましたか?綿密な情報共有とチームで考える大切さ細谷さん『対応に困っていた利用者様情報を一週間単位で伊豆田さんや山口先生へ報告し、そこでコメントや助言をもらうといったキャッチボールを繰り返し行っていました。』ーーー取り組みを行っていく過程で苦労した点は?細谷さん『絵カードを使った視覚的支援を取り入れることになったのですが、スタッフ全員が初めての試みで、試行錯誤の連続でした。絵カードを作っては試し、改善しながら、何度も何度もやり直しました。』成功のカギは試行錯誤の積み重ねーーー取り組んでみて良かった点はどんなことでしたか?細谷さん『今回は主にこの2つの取り組みを行いました。⒈【カレンダー(月間・日めくり)】家に帰る日までの見通しを持たせることができる。こちらは以前から利用者様が自宅で使われていたものを利用しました。⒉【絵カード(日課スケジュール表)】絵カードが一番難しかったのですが、スタッフの方何人かに声をかけてネットで拾ってきたりして作成しても、最初は何に使ったらいいのか使い道が見いだせずにいました。その後、1日のスケジュールとして以下のように使い始めることとなりました。スタッフの方のアイディアで①の補助として導入したところ、利用者様に受け入れてもらうことができ、この取り組みを行っていく中でスタッフ全員が実感として感じたことは「視覚的支援の重要さ」でした。正解がない中でもスタッフみんなで考え、試行錯誤を繰り返し行い、利用者様本人の安定にも繋がった時には福祉のやりがいや喜びを感じました。』ーー特に印象に残ったエピソードはありますか?細谷さん『買い物支援では、利用者さんが買い物中に次々と商品を手に取り、お菓子も待てずにその場で食べてしまうという場面がありました。この経験をきっかけに『買い物リスト』と『おやつリスト』を作成。このリストを持参して買い物に行くと、利用者様がリスト通りに動いてくださるようになり、無駄な買い物がなくなりました。ご家族にもその様子を動画で見てもらいましたが、大変喜んでいただきました。今後の課題と展望ーーーでは、今後取り組むべき課題と今後の展望についても教えてください。細谷さん『利用者様への対応方法を具体的にアナウンスしても、全スタッフに同じように捉えてもらうことは難しいことです。スタッフ間の統一の支援を行うことが今までもこれからも継続課題となります。そして今回、課題解決のきっかけとして山口先生や社長などみなさんがきてくれ、アドバイスや助言をくださったことで、スタッフも一丸となって問題解決に取り組むことができました。数ヶ月間の取り組みの中で、トライしてみて無駄なことなんて一つもないということがわかりましたし、変化が見えやすかったのでスタッフみんなで楽しんでやっていけたことが本当に良かったです。でもこれで終わりではありません。利用者様が穏やかな生活を送れるように、次のステップに移っていきます。今後の取り組みでまたさらにご本人の不安の解消に繋がってくれるといいなと思います。』ーーー尾道での成功事例は、他の拠点や現場でも活かせるヒントが満載ですね💡伊豆田さん『そうですね。今回の尾道の取り組みの結果を踏まえて、今後は各施設の課題解決に向けて応用研修を行っていきます。課題に対して一人ではなく福祉経験豊富なメンバーと一緒に考えられるように、事業部としてサポート体制の強化をしていきます。福祉の仕事を大変と感じるのではなく、楽しんで取り組んで欲しいと、研修の際に必ず山口先生がお話ししてくださりますが、チームで取り組むことで楽しめる環境が自然とできるのではないでしょうか。そして「粘り強さ」と「継続力」も、課題解決への大きな一歩となります。この取り組みを各地に広げていき、みなさんの課題解決の糸口になればと思います。』12月に行われた各地の課題解決に向けて応用研修の様子なども、今後も引き続きお伝えしていきますので、お楽しみに!!それでは、また次回のTIMESでお会いしましょう〜!