現在【生活介護atto(アット)】(以下attoと表記)では9月14日(木)、15日(金)に行われる『atto&HIDAMARInoKI ARTギャラリー』に向け制作活動中!!カフェに特設ギャラリーを設置し本格的なグループ展を予定しています。今回は生活介護attoに通所されるY・Mさん、作品制作のサポートをするattoクリエイター講師浅井走さんに日々の取り組みや現在挑戦していることなどインタビューしてきました!Yさんが制作に興味をもつようになったきっかけや制作に取り組む動機は?Y・Mさん(以下Yさん)『絵は13年程前に出会い、PCを使って描いていました。通っていた生活介護のパソコンの先生に描いてみない?と誘っていただいたのが絵を描くこととなった始まりです。PCで描く絵は図形を組み合わせながら一つの作品にしていきます。マル型や月型やハート型を使うことが多く、例えばハートを4枚重ねるとお花みたいな形になるでしょ?図形を組み合わせながらどんな絵が描けるか考えるのが楽しいです。』ー描いたデザインをTシャツにプリントし普段着として着用することも。そして一枚の絵を完成させるまでには数ヶ月かかることもあると言います。完成した時の達成感がたまらないと。PCで絵を描くこと以外にもクロスステッチや手芸をすることもあるそうです。ーYさんはattoの開所と同時に通所を開始。(2022年の12月頃)通い始めて約半年、制作の幅が広がったと語ります。Yさん『attoに通い始めてから、作られるものが増えました。手が使えないので、口や顎を使い制作します。だから自分にできることは限られていると思っていました。ただ、やってみたいことはたくさんありました。』ーattoに通所してからYouTubeやSNSなどを使い自身で作りたい物を調べ、attoのスタッフにこれをやってみたいと提案し始めたとか。Yさん『ここのスタッフさんたちのサポートや制作できる方法を一緒に考えてくれる姿勢から、YouTubeで自分のやりたいことを調べるようになりました。とにかく新しいことを始めることが新鮮ですごく楽しかった。ミサンガやコースターを作られるようになり、お世話になっている方々や、attoに通う仲間にプレゼントすることもあります。好きな色を聞いてその糸で編んでいくんです。喜んでくれる姿を想像しながら作るのは楽しいです。』ーまた、現在attoでは今までにない大きな挑戦をしているとのこと。Yさん『水彩画を始めました。筆を口で持ち、顔を動かしながら色を重ねていきます。attoにアートの先生として来てくださる浅井さんに、“水彩画をやってみないか。”と声をかけられました。始める前、違う利用者さんが筆を使い絵を描いて姿を見て、自分もやりたい気持ちはあったけど絶対に無理だと思っていました。そんな時に走さんが声をかけてくれて。取り掛かりは半信半疑でできるかな~という気持ちでのスタート。でも持ち前のやってみよう精神で挑戦してみました。』浅井さんはYさんが水彩画を描くイメージはできていたのですか?浅井さん『とにかくやってみよう!!!という気持ちでYさんに声をかけました。イメージとしては口で筆を持っていただいて、まずは筆をスムーズに使えるようになることから。取り掛かりとしては、Yさんが描きたいものをリサーチ。香水のボトルを描いてみたいということだったので、まずは僕が線を描き、塗り絵のように色を重ねていくことから始めました。グラデーションがきれいに出て香水のボトルの色の感じとマッチし、とても綺麗な作品に仕上がりました。僕が線を描きそこにYさんが色を重ねていく。この工程を2、3作品続け、筆の使い方のコツを掴んでいただきました。作品を作ると同時にYさんの筆使いのフローはA4サイズ程の作品が限界ということが分かりました。』Yさん『そんなときに丹羽社長から“大きい絵描いてみてよ!!!”と声をかけられました。その声をきっかけに大きな絵が描けないかと浅井さんに相談し方法を考えるようになりました。』浅井さん『Yさんと考えた結果、A4サイズの紙を繋ぎ合わせて大きな1枚の絵にしようとなりました。それまでは僕が線を描いて、その上にYさんが色を重ねていく作品でしたが、この大きな1枚の絵は抽象画にチャレンジしようという話にまとまりました。』ーキャプションには『春夏秋冬』と表記。4枚の紙を繋ぎ合わせたことで春夏秋冬が美しく表現されています。実際に制作するにあたりどのように進めていますか?浅井さん『Yさんには自由に筆を動かしてもらい、キャンパスの位置の微調整などをサポートさせていただきました。時には筆をサポートしながら。また、たくさんの技法を駆使しながら制作していきました。』Yさん『思いっきり筆を動かすので、机に描いてしまったこともあります(笑)それだけ筆を大きく動かせるようになったとプラスに捉えていますが♩浅井さんの時計にも絵の具をつけてしまったこともあるんですよ(笑)』ー互いに意見を出し、一つの作品を作り上げていく。できなかったことができるようになっていく。新しいチャレンジをするきっかけの場所となる。利用者さんの可能性を最大限に引き出し、感性を育む場にしていきたい。そんな想いが強い場所や作品だからこそ、多くの人にattoでの活動内容を知ってもらいたいと浅井さんは話します。浅井さん『9月14日、15日にカフェを借りてグループ展を開く予定です。グループ展に出す作品の制作を始めています。もちろんYさんも出品する予定です。今まで描いた絵ではなく、今まで描いた作品で培った技法を使い、新たな作品をグループ展に出します。』Yさん『グループ展に向けさらにレベルアップしたものをお見せできるように、自宅ではiPadを使いトレーニング中です。タッチペンでいろんな筆を選び筆圧や動かし方など自主練をしています。9月に向け良い作品になるようにがんばります!』浅井さん『今後もこの活動を通して多くのatto利用者様の可能性を広げ共に成長していきたいです。』『atto&HIDAMARInoKI ARTギャラリー』場所:“THE DAY COFFEE STAND ” 愛知県一宮市奥町七丁39-1時間:OPEN12:00 CLOSE17:00