2023年、VISIONARY CUP。フィットネス実業団7SEASのエースとして出場した薄井さんは、ステージ上で「2位」という結果でシーズンを終えました。「頭の中が真っ白になった」そう語っていたあの日から、約2年ーー。(📎関連記事はこちら:https://times.visionary.day/posts/7K7GB6dq)2025年、薄井さんはAPF VISIONARY CUPで総合優勝を果たし、さらにFWJナチュラルプロクオリファイという“プロ選手への登竜門”とも言える新たな挑戦の舞台に立っていました。悔しさを味わったからこそ、圧倒的な勝ちにこだわる。ひたむきに時に楽しみながらトーレニングに励み続ける薄井さんの原動力はどこにあるのか。これまでの歩みとこれからの展望、そしてライバルとされる立見北斗選手との関係について、約2年ぶりに話を伺いました。2025年のシーズン「6連戦」を振り返ってーーーVISIONARY CUP2025、総合優勝おめでとうございます。決まった瞬間の気持ちは?薄井さん『嬉しさももちろんありましたけど、まず「やっと証明できた」という気持ちでした。』2025年シーズンは、6大会連続出場。コンディションのピークを一つひとつの大会に合わせる難しさと向き合い続けた1年だったと振り返ります。薄井さん『ここまでの連戦は初めてだったので、正直、すべての大会で完璧な仕上がりというわけではありませんでした。それでも、VISIONARY CUP2025は自分史上一番パッケージが良かったと感じています。減量もコンディションも、すべてが噛み合った。だからこそ、ステージに立った瞬間、“負ける気がしなかった”ですね。』7SEASを背負う覚悟ーーーフィットネス実業団『7SEAS』を背負い戦った団体戦・企業対抗戦。プレッシャーはありましたか?薄井さん『企業対抗戦では先鋒を任されました。今シーズンは自信があっただけに「なんで僕が大将じゃないんだ」と不満に思っていた部分もありましたが(笑)でも昨年度の大会成績で決めよう、という方針だったので、今回は先鋒という位置付けの悔しさから始まりました。』薄井さん『プレッシャー以上に、僕には「絶対に勝つ」という覚悟があります。自分が最強だと思った瞬間に、成長は止まる。そう考えているからこそ、常に「まだまだ足りない」と自分に言い聞かせています。』新体制となる7SEAS、そして自分自身の現在地2026年、フィットネス実業団7SEASが新体制となることが決定いたしました。(関連記事はこちら:https://visionary.day/news/njkwq0n3c9d)薄井さん『今後、実業団にさらに強い選手が加わることで、一緒にトレーニングできたり、今まで以上に刺激をもらえる環境になります。僕にとっては“追いかける存在”というより、その選手を追い越すイメージの方ができています。だからこそ、来年からがますます楽しみですね。』薄井さんは「絶対に負けたくない」という強い気持ちを持ちつつ、一方では2年後、3年後を見据え、今の自分の立ち位置を冷静に捉えていると言います。ライバル・立見北斗選手という存在ーーーライバルとされる立見北斗選手との関係についても教えてください。薄井さん『北斗くんとは、今4勝4敗なんですよ。めちゃくちゃ意識していますし、僕は本当に負けず嫌いなので、同じ大会に出たら“北斗くんにだけは絶対に負けたくない”と思っています。』互いに切磋琢磨できる、唯一無二のライバル。グランドチャンピオンシップという大一番を前に、仲間たちと“筋肉合宿”にも行ったそうです。薄井さん『みんなで旅館に泊まって、減量中なので外食はせず、一緒にご飯を作って食べました。僕は料理ができないので、バナナを切っただけですけど(笑)ジムにも行って、みんなでトレーニングして、本当に有意義な時間でした。』「それでも続けられた理由」ーーー苦しいと感じた瞬間や、今シーズン大変だったことは?また、それでも続けられた理由を教えてください。薄井さん『38度の熱が出た日も、家でできることをと思ってトレーニングしたことがありました。本当は休んだ方が良いのは分かっているんですけど、負けたくないと言う気持ちから1日も休むことはできませんでした。今シーズンは本当に1日もオフを取らず、多い時は週10回ジムに行っていましたね。』毎日3時間以上のトレーニング、多い日は1日2回も。そこまで続けられた理由はーーー。薄井さん『この優勝が、まだ“通過点”だという感覚があるからです。VISIONARY CUPの総合優勝も、僕にとってはゴールではありません。今回のFWJナチュラルプロクオリファイ出場も、今の自分の立ち位置を確かめるために出場しました。』“マッチョ介護士”としての日常薄井さんが働くのは、放課後等デイサービス「motto(もっと)」フィジーク選手とはまた違う表情で、日々子どもたちと向き合っています。ーーー“マッチョ介護士”として働く日常は、コンテスト出場にどんな影響を与えていますか?薄井さん『仕事中は、減量中でも疲れていても、支援の質を変えないことを徹底しています。マッチョだから、コンテストに出ているから偉いわけじゃない。仕事があって、皆さんが支えてくれているからこそ実業団選手としていられる。だからこそ社内からも“応援される存在”であり続けたいと思っています。』また、コンテスト当日には、ご利用者様やご家族が応援に駆けつけてくれました。薄井さん『コンテスト前にはいつも応援メッセージやグッズを作ってくれます。大会を見にきてくれた時は手作りの応援うちわを持ってきてくれたんです。あれは本当に力になりましたし、嬉しかったですね。ただ、その時は1位の姿を見せられなかったので、それが本当に悔しかったです。』筋肉がつなぐ“挑戦の輪”応援に来てくれたご利用者様の中には、薄井さんの影響で筋トレを始めた方もいました。薄井さん『目標を持ってトレーニングを続けた一人の利用者様は、今年VISIONARY DAYSのボディパフォーマンスコンテストに初出場しました。結果は惜しくもTOP3には入れませんでしたが、本当にやりきった、いい表情をしていました。』さらに、こんなエピソードもありました。薄井さん『もうすぐクリスマスなので”クリスマスに何が欲しい?”と聞くと、「プロテインが欲しい」って言ったんです。それくらい、彼の頭の中は今、筋肉でいっぱいになっています(笑)彼は家でもポージングを練習していて、そんな風に頑張っている姿に僕も勇気をもらっています。』薄井さんの仕事とフィットネス競技に対するひたむきな姿は、ご利用者様にも「目標を持つことの素晴らしさ」「努力することの楽しさ」「勝つ喜び、負ける悔しさ」といった、多くの経験を確実に届けています。また、それと同時にご利用者様や周囲の皆さんの”応援の力”はマッチョ介護士の日々のパワーにもなっているのです✨次のシーズンに向けてーーーこれからの目標について教えてください薄井さん『次のシーズンは、出場する全大会での優勝を目指します。そして将来的には、JBBFという団体でトップ選手を目指し、ナチュラルでの身体づくりを極めていきたいです。』そしてもう一つ、大切にしている目標がありました。薄井さん『VISIONARY DAYSのボディパフォーマンスコンテストで、放課後等デイサービス「motto」のみんなでTOP3を埋め尽くしたいんです。』ご利用者様とともに筋トレやポージングの練習を重ね、マッチョ介護士として、その影響をさらに広げていきたいと語る薄井さん。介護士としても、7SEASの選手としても、来年も“勝ち”にこだわり続ける男の挑戦は、まだ続いていきます。