みなさんこんにちは〜!!先日、障害者グループホームNOIE TSUSHIMA(愛知県津島市)がビジョナリー全拠点の模範事業所となるべく、丹羽社長をはじめとした幹部メンバーが現場に入り、様々な面で指導をしていくことが決まりました。今回のTIMESでは、模範事業所の取り組みを始めた背景、現在抱えている課題、そしてその課題解決に向けた取り組みについてご紹介します。そもそも模範事業所とは?ーーーはじめに、模範事業所を作ろうと考えたきっかけについて、丹羽社長にお伺いしました。丹羽社長『特別なきっかけがあったわけではありませんが、昨年度から各地に出展が続けていたこともあり、私たちが掲げるスローガンである、「介護で困っている、悩んでいる人達を無くす」というものがありますが、困っている人達に今のサービスは届いているのだろうか。救えているのだろうか。むしろ、逆に不安にさせてしまっているのではないか?と、考えたことがきっかけでした。また、スタッフも200人規模まで増えた時に、僕は空手をやっていた時のことをふと思い出しました。当時の空手の師範はとても強く、怖い存在でした。圧倒的な強さから、もちろん勝てないことも僕は知っていたのですが、最近入ってきた子達が噂話で「師範って本当にすごいの?」などと話しているのを耳にしました。人数が増えるにつれて、師範が凄いという事実を知らない人たちも出てくるのだと思ったんです。これと同じように、会社内でも厳しいことを言う幹部メンバーに対して「現場のこと何も知らないくせに」と、思うスタッフが出てきてしまうのではないかと感じました。そうした感情が芽生える前に、僕たちが実際に現場に入り、模範となる事業所を作り、僕たちが目指すべきクオリティを示していこうと思いました。一つの模範事業所を作ることで、全国のお手本となり、他の部署も背中を追いかけ始めます。この取り組みをやっていく中で必要な仕組みも見えたので、現在マニュアル作成も同時に進めています。』ーーー模範となる事業所についてはどのように決めたのでしょうか。丹羽社長『愛知県内には多くの事業所がありますが、その中でご利用者さんに課題を抱えている施設、またスタッフの離職が続いていたことも判断材料の一つとなりました。今後のベースとなる模範部署は、運や属人的なものではなく、誰にでも実現できるものであるべきです。そのため、入社して1日目の方でも実践できるような取り組みから始めました。』浮かび上がった課題ーーーまず初めに取り掛かった課題内容はどのようなことだったのでしょうか。丹羽社長『僕が施設を訪問した際に感じた最初の課題は、整理整頓と清掃についてです。⒈事業所内の整理整頓『「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉がありますが、職場でも何がどこにあるのかわからない状況では効率よく仕事はできません。物を探している時間は無駄な時間ですから、物の住所を決め、机上には物が置いていない状態を保つことから始めました。』⒉事業所内の清掃『ビジョナリーでは、清掃チェックシートを基に、全時間帯および勤務ごとに清掃が割り振られています。少し前に全拠点で使用している清掃チェック表を見直し、精度を向上させるためアップデートを行いました。外部の方やご家族が安心して施設を利用できる環境を作るためには、施設も「自分の家」のように清掃を意識することが重要だと思います。もしスタッフがこのように考えることができれば、普段から慣れてしまうような事業所内の匂いにも敏感になり、こまめな換気や消臭を徹底できると思うのです。』社長が教育OJT現場で施設内の清掃にこだわる様子も入手しました。動画でチェック!!!⇨動画はこちら利用者様の支援について現在抱えている課題について、支援面の品質管理やサービス提供スタッフの育成、また利用者様ごとの個別支援計画作成に関わる書類作成について、NOIE TSUSHIMAサービス管理責任者の益田さんにもお話を伺いました。ーーー現在抱えている明確な課題について教えていただけますか?益田さん『現在の課題は、ご利用者様ごとの情報が支援を組み立ていく上で少ないことと、その対応策がまとまりきっていないことです。ご利用者様一人一人の特性をしっかりと把握し、できるだけたくさんの情報を集め、それに基づいた支援策を整備することが重要だと感じています。』ーーー情報の入手はどのように行うのでしょうか。具体的に教えてください。益田さん『通常、入居時に前施設での情報が資料としてまとめられ、スタッフに共有されます。しかしそれだけでは情報が少なく不十分だと感じ、私は利用者様のご両親に直接聞き取りを行い、幼少期から現在に至るまでどのような特性があるのかを再確認しました。そこで、あるご利用者様がサヴァン症候群であることが分かりました。サヴァン症候群とは、自閉症スペクトラムなどの障害を持ちながら、特定の分野で突出した能力を発揮する症状です。聞き取りを行った結果、その利用者様は絶対音感を持っていることが分かり、さらには幼少期から創作意欲が強かったことも分かりました。聞き取りを行った結果、これからの支援に役立つヒントがたくさん得られました。』それは非常に貴重な情報ですね。他にも何か気づいたことはありましたか。益田さん『また別のご利用者様についてですが、その方はとても素直で、独自の言葉を話されています。入居時と比べ、スタッフの普段の声かけによってとても言葉が増え、言語もシンプルになったことが実感できました。このことからも継続的な統一した支援の重要性を改めて感じています。』ーーー支援内容の改善について、今後どのような取り組みを考えていますか。益田さん『今後も個別支援内容については、支援戦略室の伊豆田室長や山口さんと連携し、さまざまな視点から課題のあるご利用者様へのアプローチを考えていきます。そして一人一人の特性に合った支援ができるよう、スタッフ一同で取り組んでいきます。』ビジョナリーでは現在、伊豆田室長を筆頭に、長年福祉に携わる福祉のプロである山口さんとともにご利用者様の夢や希望を叶えるお手伝いや、お困りごとに寄り添い解決に向けてアドバイス・サポートを行なっています。(関連記事はこちら)ーーー支援戦略室との連携についてはいかがでしょうか。丹羽社長『支援は非常に奥深く、継続力が必要です。1日や2日では結果が出ないことが多く、スポーツで例えると、支援戦略室はあくまでも作戦を練る、監督の役割です。そして、それを実行に移すのはチームのメンバーなので現場スタッフです。現場のスタッフは、監督を信じて、結果が出るまでやり続けるということが重要です。』監督(戦略室や幹部)とプレイヤー(現場スタッフ)はとてもわかりやすいです!!ーーーこの取り組みは、スタッフの働きやすさのためなのでしょうか。丹羽社長『この取り組みに関して、二つの軸があると考えています。一つはスタッフの軸。仕事の時間は人生にとって大きな割合を占めているので、楽しく前向きな気持ちで働いてもらいたいと思っています。ビジョナリーには素晴らしいスタッフ達が多くいますが、その能力を100%発揮できるように、まずは前向きなコミュニケーションをとっていく必要があります。そして、楽しむことだけではなく、二つ目はご利用者様の軸です。僕たちは「お客様(利用者様、ご家族)が喜んでくれるためにはどうしたらいいのか?」を考えていかなければならないのです。お客様がいなくてはこの仕事は成り立たないので、常により良いサービスを意識して仕事をする必要があります。模範事業所の取り組みもこの二つの軸を大切に、チーム一丸となりゴールに向かって進んでいきましょう。』今後もこの取り組みについて取材を続けていきますのでお楽しみに💪!!それでは、また次回のTIMESでお会いしましょう〜!!