■トレーニングを始めたきっかけは?イギリスの中学に通い、サッカーをやっていたので週に一度ジムに通う習慣ができました。日本に戻り高校もサッカー部に入りましたが、プロを目指していたので熱量の違いにもどかしさを感じ退部しました。身体を動かすことは好きだったのでジムに週2、3回通うようになりました。その頃はYouTubeもなく、有名なトレーナーがいたわけでもなく、情報がほとんどなかったので独学で自分なりのトレーニングを続けていました。イギリスの大学へ進学し、大学のジムで次元が違う大きさの体格の人や、身体が絞れてかっこいい人に憧れて目指すようになりました。本格的に身体を大きくしたいと思い、ジムで働く方やトレーニングしている方々に声をかけ、トレーニング方法、サプリメント、食事管理など質問し自分のライフスタイルに取り入れていきました。■エディさんが注目されるまでの経緯は?大学1年生で日本に帰国するタイミングがあり、その時に大きな怪我をして2ヶ月入院、半年リハビリとなり日本に残らなければいけない状況になりました。半年以上大学を休学することが決まり進学が難しくなりました。入院中、時間があったこともあり、自分が今後やりたいことは何なのかを真剣に考えることが増えました。考える中で、トレーニングが好きだし、友達にトレーニングを教えることも好きだったことからパーソナルトレーナーが向いているのかもしれないと思いました。日本の市場を調べ、大きな市場ではありませんでしたが成功している人はいたのでその少数に食い込んでいこうと思いました。好きなこと、プラスお金を稼ぐことも生活する上で必要だったのでビジネス的な観点でもパーソナルトレーナーについて調べるうちに将来の目標ができました。将来の目標が明確になり、トレーナーには学歴よりも経験や知識、教え方などパーソナリティが重要で大学に通う必要性がなくなり辞めました。大学を辞めると決めた時には周囲から反対されましたが、自分が決めたことは曲げたくないし、とことんやるという自信があったので押し切りました。名古屋に住んでいましたが、やるからには東京で成功したいと思いました。まだ腕が動かせなかったので、ハンデを持った方々の雇用に力を入れているアップルストアに応募し、落ちたら名古屋に残る、受かったら東京に行くと決め面接を受けました。無事採用が決まり、腕が完治していない状態での引越しでしたが、トレーナーになる前に東京という環境を知り、先にリサーチして慣れることが第一優先だったのですぐに引っ越しました。東京に出て、腕も完治しトレーニングがしっかりできるようになった頃にトレーナーの資格をとるための学校へ通いました。ただ、その資格は何十万人がもっているのでトレーナーとしての武器になるのかと考えたときに資格よりも更に武器になるものが欲しいと思い、その時ベストボディという大会が流行っていて、ベストボディで結果出すことがトレーナーとしての肩書きになるのではと思いました。大会に出たくて出るではなく、自分のトレーナー人生を成功させるために大会で結果を出し他のトレーナーと差別化させるという目的があっての出場でした。その頃からSNSが流行り始めて、自分のトレーニングの写真や動画、ライフスタイルを載せて自分の生きざまを発信していくうちに少しずつ認知されていきました。Instagramのフォロワーが1万人いくまですごく時間がかかり、ベストボディ全国2位になった頃からグッと数字が伸びました。時間はかかりましたけどInstagramを通じても継続することの大切さを学びました。トレーニングが好きで僕に興味を持ってくれているすごいコアで貴重な1万人でした。そういうコアな人たちが力を合わせるとすごいパワーが生まれると思っていたので他のインフルエンサーさんより圧倒的にフォロワー数は少なかったですが、イベントにはたくさんの人が集まってくれましたし、求人も集まりました。自分の影響力が強ければ強いほど色々なことにチャレンジしやすいですし、チャンスが広がることにも気がつきました。自分の昔を振り返ると、目標に向かって行動に移せていたなと思います。その時は意識していませんでしたが、今思うと勇気あることをやっていたなと思います。 ■エドワードさん独自のトレーニング方法や秘訣などありますか?長くトレーニングを続けていくうえで経験値は必要になってくるのでまずは自分の身体で試して思考錯誤していくことです。ビックスリーと言われるデッドリフト、ベンチプレス、スクワットは最初に押さえておいた方がいいと思います。初めは機材やフォームにこだわらずにベーシックなものを続けていければいいと思います。選手としてアドバイスできるとしたらどれだけストイックになれるかです。ストイックになれないと勝てない競技です。どれだけ筋肉の才能、身体のバランスが揃っていたとしても努力しないと勝てないです。みんな身体の形は違いますし、基礎代謝の関係で減量の仕方も違ったりするので具体的にこういうことをしたほうがいいというのは正直難しいですが、僕が言えることはどれだけ自分にストイックになれるかに尽きます。自分は今どれくらい頑張れているのか、周りと比べることも大切です。僕は日本人の選手と戦うことが一番のモチベーションになります。彼らのSNSやYouTubeを見ればどれだけ努力をしているかといったことや熱量が伝わってきます。それを見て、自分はまだ熱量が負けているな、もう少しやらなきゃなという気持ちになります。例えば、相手が有酸素を30分やるなら僕は1時間やったほうがいいなとか1日2回トレーニングしようとか。相手を知ることで僕は強くなれています。レベルの高い人たちのライフスタイルを把握して、「あー自分ってまだまだ足りてないな」という思いを行動に移し継続しています。僕もまだ挑戦したことはないのですが、意識が高い人はシーズン以外にも1年通してストイックな生活を続けている人もいますし、僕も将来的にはやりたいと思っています。 ■勝つ選手に必要なこととは?客観的に自分を見られるかだと思います。ボディメイクは人から見られて評価されるということを忘れてはいけません。ジャッチが何を求めているのか、どういう身体が評価されるのかボディメイクのトレンドを知っておくことはとても大切です。ジャッチが求めることを理解して身体づくりをしていかないと評価に繋がることはないです。得意な部位は伸ばしていけるけど不得意な部位はやってはいるけど伸びないという声をよく耳にします。それはシンプルにトレーニングの仕方がうまくないから成長していないのです。そのまま続けてしまうとバランスが悪くなってしまうだけなので早い段階での修正が必要になります。体が大きくなることは悪いことではないし本人は成長が感じられて楽しいのでそのまま突っ走ってしまいがちですが、選手としてはバランスの悪い体になってしまうので客観的に自分のことを見るということはとても重要です。第三者にアドバイスをもらった時に納得することも大事です。指摘を素直に受け入れられるマインドになる必要があります。〜vol.3に続く〜