2025年2月から障害者雇用枠でビジョナリーの運営する障害者グループホームであるNOIE IMAISE(ノイエ イマイセ)に勤務する林佑弥さん。現在、グループホームご利用者様が快適に過ごせるよう、ホーム内の清掃をメインに行う清掃員として勤務し、ご利用者様やスタッフとの日々を笑顔で彩っています。そんな林さん、実はビジョナリーの訪問介護を利用しており、長年お付き合いのある複数のスタッフより「林さんが頑張っているので、ぜひ取材してほしい」との声が殺到!!ということで、早速取材に行って参りました✨!!!!これまでの歩み林さん『養護学校を卒業後、就労継続支援B型事業所(以下:就労B)で仕事を始めました。ニッパーを使った軽作業などを経験し、その後、より一般就労に近い環境で働く就労継続支援A型事業所(以下:就労A)に移行しました。しかし、勤めていた会社の倒産という予期せぬ出来事に直面してしまいました。次に勤めた就労Aでは細かな軽作業やとても繊細で集中力のいる業務にも挑戦し、難しい作業も任されるほどになり、「今の仕事も楽しいけれど、もっとステップアップしたい」という思いがあり、次の環境である一般企業での就職先を探していました。※就労B:雇用契約を結ばず工賃として賃金を受け取る。 就労A:雇用契約を結び最低賃金以上の給与を受けながら働く、一般企業へのステップアップを目指す位置づけ。ビジョナリーとの出会い林さん『一般の企業で働くことが僕の目標の一つでしたが、持病の発作があることが懸念点で、就職先がなかなか見つけられずにいました。そんな時に移動支援でお世話になっていた小森さんに紹介していただいたのが、障害者グループホーム「NOIE IMAISE(ノイエ イマイセ)」でした。NOIE IMAISEだったら介護士がいるので持病の発作時にも配慮してくれる環境が整っており安心でき、自宅から徒歩20〜25分で通える距離ということもあり、家族や小森さんとも話し合い、ビジョナリーで働くことを決めました。』林さんのように持病や不安を抱える方でも、介護士がそばにいる安心できる職場環境であれば「働きたい」という思いを実現できる。これが、障害者雇用の大切さであり、魅力でもあります。林さん『働き初めた当初は人見知りもありなかなかスタッフやご利用者さまとうまく会話ができませんでしたが、3〜4か月後には名前を覚え、少しずつ会話も増えていきました。特に女性スタッフが多い職場に最初は苦手意識があったのですが近藤さんや派遣のスタッフのみなさんから明るく声をかけてもらい、休憩のティータイムにも誘われたり(笑)そんな環境で気が付けば人見知りや女性への苦手意識もなくなり、スタッフやご利用者様ともすっかり打ち解けていきました。』現在の業務と日常ーーー林さんの現在の業務内容についても教えてください。林さん『勤務時間は9:00〜13:00の4時間です。清掃や洗濯、キッチンや浴室のフィルター掃除など、細かいところまで丁寧に行うことを心がけています。』ーーー家でも洗濯機を回してみましたが、ボタンの配置が施設と違うので迷ってしまうんです(笑)と笑顔で話してくださる林さん。周囲をよく観察し、やるべきことを自分から見つけて取り組む姿勢は「なくてはならない存在、林さんがいてくれるから施設はいつもピカピカなんです!」と、施設スタッフのみなさんからもその仕事ぶりを高く評価されています。一見すると当たり前の業務かもしれませんが、障害のある方が働くことは単なる労働力のみならず、「その人だからこそできる役割」があります。それが施設全体を支えているということが取材を通してわかりました✨筋トレと家族への想い林さん『仕事以外では移動支援を利用してジムに通っています。ダンベルでの胸トレーニングやベンチプレスが特に好きです。』ーーーどんなきっかけでトレーニングを始めたのでしょうか? 林さん『きっかけは、総合体育館で筋トレをしていたお父さんの姿でした。60代後半なのにムキムキの腕をふとみた時に、「父には負けたくない!」と感じたのです(笑)そんなきっかけで筋トレを始め、元フィットネス実業団選手の小森さんや浅野さんから移動支援の時には筋トレを教えていただいていました。家族からは体つきが変わり、「大きくなったね」と言われるのが励みになりますね。憧れはお笑いもできる筋肉芸人・なかやまきんに君。身体も格好いいなと思います。』やりがいとこれから林さん『ご利用者様とコミュニケーションを取るのが一番楽しく、とても大事だと感じています。NOIE IMAISEで働けて本当に良かったです。家族にも職場での出来事を話し、自然と笑顔になる毎日です。』と、林さんは話してくれました。障害を持つ方の就職は、ご本人だけでなくご家族にとっても不安な気持ちがつきまとうものです。しかし、林さんのように実際に働き、”ありがとう”と感謝される姿は、社会での活躍を促し、強い励みになるのです。障害者の雇用については、国が「法定雇用率」を定め、すべての企業に一定割合の障害者を雇用することを義務づけています。厚生労働省のデータによると、2024年4月に民間企業の法定雇用率は2.5% へと引き上げられ、2025年7月には2.7%まで段階的に引き上げられる予定です。法定雇用率を満たしていても「仕事内容が限定的」「本人のやりがいにつながりにくい」といった課題も存在します。障害者雇用は、「雇うこと」で終わらず、その人が社会の中で役割を持ち、継続して働き続ける環境づくりが重要なのです。「ありがとう」の言葉が何よりも嬉しい林さん『今後はご飯の準備など、もっといろいろな業務にチャレンジし、スタッフのみなさんの助けになりたいと思っています。ご利用者様やスタッフから”ありがとう”と言われると本当に嬉しいんです。これまで以上に頑張ろうと思えます!』