『座右の銘は”因果応報”です。』そう語るのは、現在NOIE SUZUKAⅡのサブリーダーとして現場を支えている近藤陸也さん。新卒で入社した彼は、今年の4月で4年目を迎えました。順調に見える近藤さんのキャリアの裏側には、葛藤と試行錯誤の時間がありました。23歳という若さで数々の経験を乗り越えてきた近藤さんに、これまでの軌跡、そしてこれから目指す姿をお聞きしました。“介護”という選択肢は身近なものだったーーービジョナリーへ入社した時の経緯を教えてください。『介護・福祉の世界に入ったきっかけは、身近な友人と家族の存在でした。僕は、リゾート&スポーツ専門学校に通っていて、トレーナーとして学生の頃にはジムでアルバイトをしていました。身近にいたおばあちゃんが統合失調症という疾患を持っており、10代の頃から母が介護する姿を見ていたので、”福祉は自分のすぐ側にあるもの”でした。なので卒業後の進路を考えた時、第一候補は「トレーナー」、第二候補には「介護」を自然と選択していました。』ーーー数ある選択肢の中でビジョナリーを選んだ理由は?『ビジョナリーは会社説明でよく学校にきていたので以前から知っていました。しかも、社長が直々に会社説明にきてくれる会社なんて正直他にはなくて、お話の熱量も違いましたね。それがとても印象的でした。友人がビジョナリーに入社を希望していたこともあり、僕も”介護やってみよう”と友人が一緒だったことも後押しとなりました。』トレーナー志望だった近藤さんは意外にも「マッチョ介護」ではなく、会社の雰囲気や「福祉の仕事」に魅力を感じて入社を決めたと言います。ーーー介護未経験で入社された近藤さんが、壁にぶつかったと感じたことはありましたか?『支援について、これまでは何となく感覚でできていたところがありました。でも、あるご利用者さまにはそのやり方が全く通用せずうまくいかない日々が続きました。仕事で初めて感じた挫折でしたね。』転機は「ロジックで考える」という気づきそんな中で出会ったのが、支援戦略室室長である伊豆田さんの考え方でした。『伊豆田さんが研修のように、マンツーマンで話をしていただく機会がありました。それがとても貴重な時間で、“なぜこの対応をするのか”をロジックで説明していただき、「行動ではなく原因を見る」という視点を教えてもらいました。それまでは目の前の行動にばかり目を向けていましたが、そこからは背景にある理由を考えるようになりました。最初はすぐに答えが出るわけではありませんでしたが、「なんで?」「どうして?」と考え続ける中で、少しずつ理解できるようになっていき、そしてある時、自分なりに考えた関わり方がピタッとはまった瞬間があったんです。』“感覚ではなく、構造で理解する”。その視点を持ったことで、支援の質は大きく変化しました。「自分の支援が形になった」と実感できたこの経験が、今の近藤さんの“支援の軸”となっています。「誰も本当の自分を見てくれていない」支援面では成長を感じる一方で、自身のキャラクターや存在価値について悩んだ時期もありました。『本来の自分はエンターテイナーとして、スタッフやご利用者さまを笑顔にしたい、そう日々思っていました。ですが入社当時の上司は誰も本当の自分を見てくれていない、そんな気がしていて..。そんな中、施設に来てくださっていたディレクターの深見さんが、僕の本質を見て向き合ってくださったことで、初めて「自分をちゃんと見てくれている上司がいる」と感じました。同時に、上司の方を信じてみてもいいと思えたんです。』原口さんがリーダーとして、隣で自身の成長を見守ってくれる姿にも”自分のことを見てくれている”そう感じた瞬間があったと話します。『原口さんは、命の恩人です。なんて、言い過ぎかもしれませんが(笑)実は昨年、父親が亡くなりました。まだ50代でした。父が亡くなるかもしれないと連絡を受けた日、本当は休むべき状況だったのに、僕は周囲に迷惑をかけたくなくて、いつも通り出勤しようとしていました。その時、原口さんが本気で怒ってくれたんです。「その状態でいい支援ができるのか」と。その言葉で、自分の状況と向き合うことができ、休む決断ができました。結果的に、父の最期に立ち会うことができ、原口さんには本当に感謝しています。』「3年続ける」——父から受け継いだ言葉『父は昔から「何事も3年続けろ。続けてみないと何があるか分からない」と言っていました。その言葉を信じてこの仕事を続けてきた結果、3年目でサブリーダーに昇格することができました。また、「因果応報」という言葉もよく言っていて、自分の行いが結果として返ってくるという考え方は、今でも大切にしています。』お父さんからの言葉は、間違いなく近藤さんの行動の“土台”となっています。挑戦している時が、自分を好きでいられるーーー数年前からコンテストにも出場されていますよね。『筋トレを本格的に始めたのは、ビジョナリーに入社してからです。一緒に入社した友達が一緒にコンテストに出ようと言ってくれたことがきっかけでコンテスト出場を目標に本格的にボディメイクを始めました。コンテスト1年目、実は一人で新幹線にも乗ったことがなかったのですが一緒にいく予定だった友人が急遽出場しないことになり、一人で千葉のコンテストの会場まで行き、デビュー戦を迎えました。正直右も左も分からず内心ドキドキでしたが、ここまできたらもうやるしかないと逆に気合いが入りましたね。また、名古屋開催のコンテストに出場した際には、母や父も会場に応援にきてくれました。普段はいじられキャラの僕でも、コンテストでステージに立っている姿を見ると友人達も「かっこいい」と言ってくれるので、そうやって挑戦している時が自分を好きでいられるし、自信にもなります。目標を持つことやそれに向かって挑戦することが習慣化していたこともあり、2.3年連続とコンテストに出場し、今年が4年目になります。亡くなった父が最後に見にきてくれたコンテストと同じ場所で開催予定の、8月のAPFに出場します。3年間継続した結果を、父にも見せられたらいいなと思います。』弱さを見せる=強さーーー今後の目標、どんなチームにしていきたいですか?『自分は、できることとできないことがはっきりしています。特に書類作成や細かいチェックは苦手です。でも、それを隠すのではなく「苦手だからお願い」と言えることが大事だと思っています。弱さを見せることが、強さになる。それを原口さんから学びました。だからこそ、チームで補い合いながら、笑って働ける環境をつくっていきたいです。サブリーダーとして、みんなの意見を引き出し、より良い方向に導ける存在になりたいと思っています。』サブリーダーに昇格した今、見据えているのはその先の未来。ただし、それを言葉にするのではなく、“行動で示す”。「やりたいです」ではなく、「やります」と言い切れる自分になるために。弱さを受け入れ、やりきる覚悟を持った人が、チームを強くする。その言葉通り、近藤さんは“完璧なリーダー”ではなく、 “人として信頼されるリーダー”として歩み続けています。強さとは、すべてを一人で背負うことではない。弱さを認め、周囲に頼り、そして最後までやりきること。その姿勢こそが、これからのNOIE SUZUKAⅡのチームを、さらに強く、そして温かいものにしていくはずです。その先にある未来を、言葉ではなく“結果”で示すために。近藤さんの挑戦は、これからも続いていきます🔥